ゆうちょ銀行、処理速度向上で不具合解消

郵政民営化で誕生したゆうちょ銀行で、
民営化直後から発生したシステム障害が1週間以上も続いていることが分かった。

貯金の預け入れや払い出しなどにかかわる基幹システムには異常はないが、
郵便局の端末から「顧客情報管理システム」に接続しにくい状況が続き、
口座を新規開設する時に時間がかかるなどの影響が出ていた。

障害が発生した顧客情報管理システムには、
顧客の氏名、住所、生年月日、預金残高などが登録されており、
口座開設時に「総額1000万円の預け入れ限度額を超えていないか」
などを確認するために使われている。

このシステムは民営化初日から本格的に運用されたが、当初から障害が発生した。

ゆうちょ銀行
「システムに接続するのに必要なパスワードの変更作業が初日に集中したため、
 一時的な障害が発生した」と見ていたが、作業が落ち着いた後も
システムの状況は改善されず、原因を調べていた。

ゆうちょ銀行
「障害が発生した当初は、新規口座の開設を見送った郵便局もあった。
 しかし、混雑した場合には顧客情報システムによる確認を省き、
 後で確認作業を行うように郵便局に徹底したので、
 現在では顧客サービスに問題は出ていない」と話している。

ゆうちょ銀行では「連休明けの9日に復旧を目指している」と説明していたが、
システム障害について「週末に改善措置を取り、順調に稼働している」と発表した。

データ集中時の処理能力不足が原因で、ゆうちょ銀行では、この3連休中に
サーバーなど機器の増設やデータ集中回避のプログラム修正などシステムを強化させた。

ゆうちょ銀行は「今後も稼働状況を注意深く監視したい」と話しているそうだが、
事前のシステムチョックの甘さが出たのでしょう。

他のシステムに影響はないかなど十分なチェックを望みたいと思います。